レトロな魅力に夢中!北九州・門司港がますます楽しい

明治の後半から、横浜や神戸と並ぶ国際貿易港として栄えた北九州の門司港

国内外から多くの旅行者が訪れるこの地には、今も当時の面影を色濃く残すレトロな建物が数多く立ち並んでおり、街を散策すると、まるで古き良き時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

そんな街の中でひときわ目を引く、大正3年に建築されたネオ・ルネッサンス様式の駅舎が美しい「門司港駅」は、1988年に駅舎として日本初の国指定重要文化財に指定された門司港の玄関口。

2012年から約6年にも及ぶ保存修理工事を経て創業当時の姿に復元され、2019年3月10日にグランドオープンを果たしたところです。

門司港駅が創建時の姿に甦り、観光地としての魅力がますますアップした門司港の街には、新たな注目スポットも続々と誕生中。

過去に旅したことがある方も、これから訪れたいと考えている方も、きっと魅了されるに違いありません。

今回の記事では、ますます目が離せない門司港の魅力について改めてまとめましたので、参考にしてみてください^^

定番の観光スポットを押さえよう!

まずは門司港レトロを観光する際に是非とも訪れたい、定番の観光スポットについて確認しておきましょう。

門司港駅を出てすぐ右手の「旧門司三井倶楽部」は、大正10年に三井物産の社交倶楽部として建築された国指定重要文化財です。

かのアインシュタインが泊まったことでも知られる、格式の高い社交場ですね。

同様に駅からほど近い「旧大阪商船」は、大正6年に株式会社大阪商船門司支店として建築されたもの。

おしゃれな八角形の塔屋が印象的で、思わず写真に収めたくなります。

駅から旧大阪商船を過ぎて前方に目をやると、続いて「旧門司税関」が見えてきました。

明治45年に建築された煉瓦造瓦葺屋根の建物は、昭和の初期まで税関庁舎として使われていたのですが、今は地元で大人気のカフェなどが入り、いつも多くの人たちでにぎわっています。

そのさらに奥にある「出光美術館」も、見逃すことができません。

2016年にリニューアルした同美術館は、日本の書画や陶磁器といった東洋古美術を中心に、厳選された美術品の数々を展示。

「出光創業史料室」も併設されており、ここでは小説や映画「海賊とよばれた男」のモデルとしても知られる出光佐三氏の足跡を、豊富な資料によってたどることができます。

さて駅を挟み反対方面に進んでいくと、昭和4年に門司税関1号上屋として建てられたのち、国際ターミナルとして使われていた「旧大連航路上屋」の建物が。

平成25年にリニューアルオープンし、現在はイベントやコンサートなど、文化・芸術活動の発表の場として親しまれています。

その少し先に位置する「関門海峡ミュージアム」も、“関門海峡をまるごと楽しむ体験型博物館”をコンセプトとして、2019年にリニューアルオープンしました。

こちらの施設で特にオススメなのは、大正時代の街並みを再現した「海峡レトロ通り」です。

無料ゾーンながら、画になる写真スポットがたくさんありますので、訪れてみてくださいね^^

ここに挙げた以外にも、門司港にはまだまだ多くの見どころがあります。

九州鉄道の発祥であり起点の地・門司港に建つ「九州鉄道記念館」は、往年の実物車両や鉄道遺産、ミニ車両などを展示。

門司港レトロ地区と関門海峡を望む和布刈を結ぶ観光列車(トロッコ列車)「潮風号」が走り向ける様も、旅行気分を盛り上げてくれます。

“門司港レトロ”と言うと、大人や女性向けの場所…とのイメージを抱きがちですが、実のところ、門司港は大人から子どもまで年齢や性別を問わず楽しめる、様々な魅力にあふれた観光地なのです!

門司港の見どころは、門司港レトロだけじゃない!

…と、多くの観光客の皆さんは、ここまでに紹介したような観光スポットを巡るでしょう。

実際に“門司港レトロ”という括りで言えば、上記スポットが収まるエリアのことと考えて、間違いないように思います。

しかし、このエリアだけで満足してしまうのは勿体ない!

ほんの少しだけ足を延ばせば、より地元の雰囲気を味わえる、面白いエリアに至ることができるのです^^

私が“今熱いスポット”として是非紹介したいのが、明治大正期に官庁街として賑わい、接待用の料亭が軒を連ねたという「清滝」界隈

かねてより石堀が続く路地や格子戸のある木造家屋が見られるこちらのエリアは、昭和の面影を残す街並みや路地裏が大好きな私のお気に入りだったのですが、近年、同エリアにオシャレスポットが続々とオープンしています!

小さなギャラリーや、インスタ映えする可愛らしいカフェなど。

これらのお店は古民家をリノベーションした建物で営まれており、洗練されていながらも、レトロな街ならではの心癒される趣をたたえていますね。

「こんな細い裏路地にお店が!?」というような場所にあるため、土地勘がない方ですと地図が必須ですが、敢えて迷い込むようにして路地を進み、お店を探してみるのも一興でしょうか。

また清滝界隈を下ったところにある「栄町銀天街」や「中央市場」の周辺も、個性あふれるお店や懐かしい風情の食事処、洋食屋さんなどの宝庫。

このエリアの路地にも素敵なお店が点在しているので、時間が許す限り、ゆるゆると散策していただきたいですね。

思わぬ場所に心奪われるスポットを見付けたときの喜びは何事にも代えがたく、そのような瞬間こそが、旅の醍醐味なのかもしれません。

なお門司港もこのあたりまで来ると、観光地然とした雰囲気が少し落ち着く感じがします。

そのため、よりのんびりとした心持ちで、街歩きを楽しめるのではないでしょうか。

続々とリニューアルオープンした有名な観光地ももちろん見応え十分ではあるのですが、こと中央市場周辺はタイムトンネルをくぐったかの如く、ほぼ手付かずのまま古い建物が残っているので、「これが本当の“門司港レトロ”では?」と考えることもしばしばです(笑)

ただ“個性的なお店”という点で言えば、多くの観光客でにぎわう界隈にもたくさん点在していますので、併せて訪れてみてください。

個人的に一番お気に入りのスポットは、門司港駅から徒歩3分の場所にある「新海運ビル」です。

こちらのビルの中には、小さな雑貨店がいっぱい!

ハンドメイドの1点ものも多く、まさにここでしか出会えない、一期一会のアイテムが見つかる可能性大です。

なお新海運ビルにほど近い乗り場からは、下関・唐戸まで5分の所要時間で行くことのできる「関門連絡船」や、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の地として有名な巌流島まで片道10分で向かう「巌流島連絡船」も運航中。

唐戸・巌流島ともに有名な観光スポットですから、船旅を楽しみつつ、足を延ばしてみるのも楽しいでしょう。

余り欲張りすぎると間違いなく時間が足りなくなりますが、唐戸市場にて美味しいお寿司に舌鼓を打つというのも、オススメの過ごし方です。

リニューアルを遂げた数々の有名観光地に、車も通れないほど細い路地に佇む小さなお店。古民家などをリノベーションしたオシャレなカフェに、昔ながらの雰囲気が却って新鮮な古い喫茶店。

新しいものと古いものを混在させながら、今もなお多くの人々とともに歩み続ける門司港の街は、あなたの好奇心をきっと満たしてくれるでしょう。

時間の流れを丁寧に巻き戻していくような気分で、お散歩に繰り出してみませんか?